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ポルシェ 911の画像

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ポルシェ 911とは

911(ポルシェきゅういちいち、Nine Eleven )はポルシェのスポーツカー。ポルシェ・356の後継車種。当初は開発コードそのままに「901」と名乗っていたが、プジョーが3桁数字の真ん中に0の入った商標をすべて登録しておりクレームを入れたため「911」と改めた。RRの駆動方式を取り、現代に至るまでポルシェのみならずスポーツカーを代表する名車とされる。

目次

  • 1 歴代モデル
    • 1.1 901型(1963年-1974年)
    • 1.2 930型(1974年-1989年)
    • 1.3 964型(1989年-1993年)
    • 1.4 993型(1993年-1997年)
    • 1.5 996型(1997年-2004年)
    • 1.6 997型(2004年-)
  • 2 脚注
  • 3 関連項目
  • 4 外部リンク

歴代モデル

901型

901型(1963年-1974年)

1956年にスタートした356の後継車プロジェクトはフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェを中心に「水平対向6気筒エンジンを後部に搭載する」という骨格のもとで進められ、一時は大型4人乗りモデルも検討されたが最終的に2+2のコンパクトクーペに落ち着いた。

1963年356の後継車としてフランクフルト・ショーでプロトタイプがデビューし、1964年から本格生産に入った。概要でも書いたように、プジョーが3桁数字の真ん中に0の入った商標をすべて登録しておりクレームを入れたため「911」と改めたが、初代生産型は開発コードの901からそのまま901型と称される。通称「ナロー」。日本にはミツワ自動車により1965年より輸入されている。

エンジンは開発部門のチーフであったハンス・トマラを中心に開発された新しい水平対向6気筒ボアφ80mm×ストローク66mm1991cc圧縮比9.0で130馬力/6100rpm、17.8kgm/4200rpmの901/01型エンジンが搭載されていた。総アルミニウム合金製のクランクケース、チェーンで駆動されるカムシャフト、ドライサンプ、バイラル構造シリンダー等が特徴点として挙げられる。キャブレターはソレックス40PI。

ホイールベースは2211mm。

1966年2月、キャブレターがウェーバー401DS/401DAに変更された。

1967年のフランクフルト・ショーでタルガモデルが発表された。

1968年セミオートマチックトランスミッションであるスポルトマチックの設定がされた。

1969年モデルでは911Tを除く全車種の燃料供給がボッシュ製メカニカルインジェクションに変更された。911Sは170馬力。全車ホイールベースを2268mmに延長して操縦性が大幅に改善された。また185/70VR15タイヤと6J15inホイールを納めるためにホイールアーチがつくようになったため、「ナロー」との俗称をこれ以降使わない人もいる。

1970年モデルはボアをφ84mmに拡大して2195ccとなった。これにより911Tが125馬力、911Eが155馬力、911Sが190馬力にパワーアップしている。

1972年には厳しくなる排ガス規制に対応するためストロークを70.4mmに延ばして2341ccとなった。またホイールベースが2271mmに拡大された。

  • 911
  • 911S[1](1967年発売) - 鍛造ピストン採用、バルブ大径化、圧縮比9.8で180馬力の901/02型エンジンを搭載したモデル。
  • 911R(1967年限定発売) - デュアルイグニッション、特殊軽合金製シリンダーの採用、圧縮比10.3、バルブのタイミング変更と大型化、ウェーバー46IDAキャブレター採用等ポルシェ・906とほぼ同等のチューニングを受け210馬力/8000rpm、21kgm/6000rpmを発生する901/22型[2]エンジンを搭載した。ボディーは非常に軽量化され800kg。先行試作3台と量産20台、計23台が生産された。量産型はカール・バウアが担当し窓が薄く軽量化されている等細部が異なる。また量産型のうち数台はワークスに残ってレースに参戦した。
  • 911L(1968年発売) - それまでの911を改称し、ボアφ80mmストローク66mm1991cc圧縮比9.0で130馬力と従来通りのスペックであるがエンジンが901/06型に置換された。
  • 911T[3](1968年発売) - 圧縮比8.6で110馬力にデチューンされた901/03型を搭載した廉価版。
  • 911E(1969年発売) - 911Lからの改名。ボッシュ製インジェクションを採用し140馬力。
  • カレラRS(1973年限定生産) - グループ4のホモロゲーションを取るために911Sをベースに当初500台が限定販売されたもので、ボディを軽量化し、ボアφ90mm[4]×ストローク70.4mmの2687cc圧縮比8.5、210馬力/6300rpm、26kgm/560rpmの911/83型エンジンを搭載した。ツーリング、スポーツ、レーシングの3グレードがあり、スポーツグレードの重量は960kg。当初の生産台数はすぐに売り切り、1000台以上が追加生産されたためグループ3のホモロゲーションも得た。日本に正規輸入されたのはスポーツグレードのみで14台。「73カレラ」と俗称され名車として現在まで語り継がれている。
  • カレラRSR - カレラRSをレース用に改造したもので2806cc、300馬力/8000rpm、30.0kgm/6500rpmの911/72型エンジンを搭載している。

930型(1974年-1989年)

930型

1974年モデルの911は米国の保安基準に従った5マイルバンパーが装着され、外観が一新された。大きなバンパーが付いたことから、1974年から1989年までの911は「ビッグバンパー」と俗称される。930という名称は本来ターボモデルのみを指すものであり、NAモデルは1977年モデルまで、ビッグバンパーであっても901型のままである。

グレードは従来の911Tに当たりボッシュKジェトロニックで150馬力の911、従来の911Eに当たりKジェトロニックで175馬力の911S、従来の911Sに当たり機械インジェクションで210馬力の911カレラの3グレードが901型のまま全車種2687ccエンジンを搭載し販売された。ボディの種類はクーペと脱着式のルーフをもつタルガの2種類。トランスミッションは当初915型と呼ばれるポルシェ内製トランスミッション(ポルシェシンクロ)を採用した。

1976年から全車種亜鉛メッキで防錆処理された鋼板を採用し、ボディの耐久性が大幅に向上した。また911Sがラインナップから外された。

1978年にはNAモデルもタイプ930となった。エンジンは圧縮比8.5、180馬力。この年新潟県警にパトロールカーとして配備され、20年近く活躍したことが知られている。

1982年にはインタークーラーを装着し、排気量も3.3Lとなる。

1983年に356で人気のあったオープンモデルであるカブリオレが復活した。

1984年にはボアφ95mmストローク74.4mm3164ccエンジンとなり、Lジェトロニック(フラップ式)を採用した。馬力も1973年のカレラRSを超えたことから、かつてレーシングモデルにのみ与えられていたカレラの名称は以降NAモデルの名称として使用されるようになった。

1985年以降はフロアパンとバルクヘッドの板厚アップが行われ、剛性が向上した。

1987年からはNAモデルがボルグワーナー式のゲトラグ製G50ミッションを採用した。北米市場の要望によりオープンボディのカブリオレ及びタルガがターボモデルにも追加された。

1989年911ターボのトランスミッションが5速のゲトラグ製に変更されている。

  • カレラRS(1975年限定発売) - 109台生産され、うち50台以上がカレラRSRに改造された。燃料供給はボッシュメカニカルインジェクション、ボアφ95mm×ストローク70.4mmの2994cc、圧縮比10.3で230馬力/6200rpm、28.0kgm/5000rpmの0911/77型エンジンを搭載、ブレーキは917から流用している。ボディ重量は900kg。
  • カレラRSR(1975年限定発売) - カレラRSをレース用としたもので、デュアルイグニッションを備え330馬力/8000rpm、32.0kgm/6500rpmの911/75型エンジン、または315馬力の911/74エンジンを搭載、ブレーキは917から流用しカムシャフトは906から流用している。ボディ重量は900kg。1975年には出力が345馬力まで向上している。
  • 911ターボ(1975年発売、1976年日本発売) - 1973年フランクフルト・モーターショーで「911ターボ」試作車が展示され、280馬力で最高速度280km/hとアナウンスされていた。1974年パリサロンに「930ターボ」試作車が展示された。生産車はボアφ95mm×ストローク70.4mmの930/50型エンジンを搭載、圧縮比6.5、KEジェトロニックで260馬力/5500rpm、35.0kgm/4500rpm。大パワーに対応するタイヤを納めるべくフェンダーを備え全幅は1775mmまで拡げられた。1978年モデルからはボアφ97mm×ストローク74.4mmの3299ccに拡大され圧縮比7.0で300馬力、42.0kgmを発揮した。カタログ上の名称は1978年「ターボ」、1979年「930ターボ」、1980年「911ターボ」と変遷しているが、特別大きな変更はない。豪華な内装をもつ高性能スポーツカーとして高価格ながら販売は好調であった。ポルシェは「ありあまるパワーには4速で十分[5]」と説明しトランスミッションは当初4速MTであった。日本では1981年から一時輸入が途絶えたが1983年末に285馬力となったモデルが輸入再開された。1989年964型移行に際し再び輸入中止された。
  • 911リミテッド(1976年限定発売) - 創業25周年を記念し500台限定。
  • 911SC(1978年発売) - 従来の911Sに当たる。
  • 911SCS(1978年発売) - 従来の911カレラに当たる。
  • 911ターボ・フラットノーズ(1988年限定発売) - リトラクタブルライトとすることで空力を改善し、330馬力エンジンを搭載したモデル。
  • 911ターボS(1989年限定発売) - 330馬力エンジンを搭載し足回りも強化され少数製造された。

964型(1989年-1993年)

964型

相変わらず北米市場での人気は高かったものの、顧客数の増大は新たな要求を生み、それに応えるためにはアップデートが必要な時期に来ていた。さらにその後継車は911シリーズのイメージを継承する必要があり、外観を大きく変えることが許されなかったため、1989年にデビューした964型は、930似の外観をまとってはいるものの、80%ものパーツを新製するといった手の込んだ手法を採ることとなった。なかでも特筆されるのは、ボディー構造が一般的なモノコックとなったことと、サスペンションのスプリングが全てコイルスプリングに変更されたことの2つである。これにより一気に現代的なハンドリングを得ることに成功、「最新のポルシェは最良のポルシェ」という言葉の価値を一層高める一助となり、エンジニアの多大な労苦は報われることになった。排気量は3.6Lとなり、4WDに対応するためフロアセンターは高くなっている。

  • カレラ4(1989年発売) - 964型になった最初のタイプ。遊星ギアによるセンターデフを持ち31:69に固定されたフルタイム4WD機構を持つ。
  • カレラ2(1990年発売) - カレラ4を2WDに簡略化したタイプ。マニュアルシフトモードを持つAT、「ティプトロニック」が搭載された
  • 911ターボ(1991年発売) - 大掛かりなモデルチェンジとなった964型では当初ターボモデルの開発が追いつかず、カレラ2ベースのシャシに930型から流用した3.3LのM30エンジンを320馬力、45.9kgmと大幅に出力向上して搭載しデビューした。
  • ターボS IMSA - レース部門を中心に開発された限定車。これこそ新世代のターボとの賞賛をもって受け止められた。
  • カレラRS(1992年発売) - レーシングバージョンとして追加された。
  • 911ターボ3.6(1993年発売) - 3.6LのM64エンジンをベースとし360馬力、53kgm。ターボSで用いた「赤キャリ」「スピードライン製3ピース18inホイール」などの装備の他、低められた車高とRSと同タイプのリアセンターバンパーなどによって迫力を増している。マフラーは左右2本出しとされたが助手席側マフラーエンドからのみ排気され運転席側マフラーエンドはウェイストゲートからの大気開放のラインとなっている。
  • カレラRS3.8(1992年少数生産) - 空冷ポルシェ最大の排気量である3.8L。

993型(1993年-1997年)

993型

空冷最後のモデルとなる。キャビン周りに964型のシルエットを残しながら、太腿とも呼ばれたフロントフェンダーの峰は低くなり、テールエンドのデザインも一新された。拡大されたリアフェンダーはマフラー容量の増大と、左右独立等長のエキゾーストをも実現し、排気系の改善に寄与した。リアサスペンションに採用されたマルチリンクのスペースを確保するため、リアフェンダーもそれまでよりさらに拡幅される(964までのNAモデルは日本の5ナンバー枠に収まる)。1989年にハーム・ラガーイのデザインで発表されたコンセプトカー「ポルシェ・パナメリカーナ」との共通点を多く見受けることができる。

このモデルまではナローから連綿と続く室内レイアウトが共通であり、「ポルシェを着る」とされたタイト感が残る最後のモデルとも言える。ただし964型同様エンジン音は静かで快適性は向上している。「最後の空冷」のキーワードで中古での価格も低くない。

1996年、可変吸気機構である「バリオラム」を装備、カレラで13馬力アップした285馬力、カレラ4で15馬力アップした300馬力となった。ボッシュのHIDランプシステム「リトロニック」をオプション設定。タルガ追加、脱着式だった964型までとは異なりベバスト([[:de:Webasto|Webasto]] [6])製電動スライディング・グラストップに変更されスタイルもクーペのようなファストバックとなったが、開放感は964型までのタルガのほうが若干上である。

1997年、キーホールを照らす照明がメーターパネル下部に追加された。

  • カレラ4(1995年発売) - ビスカスカップリング方式の四輪駆動システムを搭載した。本国ではカレラと同様で排気量は3.6Lだが、日本国内モデルのみRSと同じ3.8Lエンジンを搭載する。
  • 911ターボ(1995年発売) - 3.6LのM64型エンジンに片バンクずつkkk製k16型タービンとインタークーラーを装着してツインターボとし最高出力は408馬力、54.0kgm。市販モデルの911で初めてターボ+4WDが実現、959、またボット博士が実現しようとした965(964カレラ4ベースのターボモデル)の大量生産モデルと見ることもできる。駆動方式はビスカスカップリングを用いた4輪駆動とされたが、普段はフロントへのトルク配分は5%とされRRのハンドリングを崩さないように配慮されている。インタークーラーはエンジンルーム一面を覆うまでに拡大され、オイルフィラーキャップを外すのが困難になった。外観ではノーマルボディよりも60mmワイドとされたリアフェンダーとレッド一色とされたリアガーニッシュ・ライト周り、フロントのホワイトウィンカーなどが特色の一つ。ターボの特徴の一つである固定式リアウィングは前型までのトレータイプからボディーに沿って後縁がなだらかに下がり、色もボディー同色とされたため目立たなくなっている。また大型化されたインタークーラーにあわせてリアウィングのグリルも同様に大型化された。このグリルはエンジンからの熱害を受けやすく、殆どの個体のグリルに歪みが生じている。拡幅されたリアフェンダースペースを利用し、排気系は左右独立とされたため、このタイプよりマフラー両エンドから排気される構造に変更された。
  • カレラ4S(1996年発売) - ワイドボディー+ターボの足回りを纏って登場したが本国同様3.6Lエンジンのため日本国内ではカレラ4>カレラ4Sのパワー逆転現象が起きた。
  • 911ターボS(1996年発売) - 911GT2から流用された430馬力M64/60エンジンが搭載される。トランスミッションはカレラ4用G64/21型を改良した専用。
  • カレラS(1997年発売) - 往年の356のグリルを彷彿とさせる、スプリットルーバーにワイドボディーを纏ったモデル。

996型(1997年-2004年)

996型

1997年、996型が発表された時に最大の注目を集めたのは、それまでトレードマーク的存在の1つとされていた空冷エンジンが、欧州の環境対策基準をはじめとする世界的な環境問題への対処を主な目的として水冷化されたことである。それに伴いヘッド周りも全面改装され、新しいDOHCヘッドと組み合わせられた。排気量は3387ccと小型化されたにもかかわらず300馬力、35.7kgmを発生した。ボディの大型化・水冷化に伴うエンジンの補記類の設置、更に衝突安全基準の適合のための安全装備の充実で先代の993型と比較して重量は増加したが、それでも同じカレラ2との比較で70kgの増加に留まっている。サスペンション形式はフロントはストラット式、リアはマルチリンク式と名目は993型と変わっていないが、フロントはアライメントの適正化、リアに至ってはセミトレーリングアームに三本のアームを組み合わせた変則マルチリンク構造となっている。

これまでの911のラインナップを踏襲し、オープンスタイルのカブリオレ、スライディング式グラスルーフを持つタルガがある。タルガに関しては、993型タルガがカブリオレの車体を土台に設計されていたのに対し、996型タルガではクーペの車体を土台にしているために車体剛性が向上した。

また開発コスト削減のために車体前方部分がボクスターと共通であり、最初にボクスターで採用された涙滴型ヘッドライトがそのまま996型にも採用された結果、ポルシェらしさの1つとされていた丸目型ヘッドライトが廃止され、滴が垂れたような涙滴型デザインのヘッドライトが採用された。2002年モデルでは、差別化のためにボクスターとは異なるデザインのヘッドライトが採用された。

  • カレラ4 - 4WDモデル。
  • カレラ4S - ターボボディに4WDシステムと3.6L NAエンジンを組み合わせたモデル。
  • 911GT3(1999年発売) - ワンメイクレースであるポルシェカップへの参戦を希望するユーザーや、GTレース向けに限定生産されたモデル。エンジンはノーマルの3.4Lから200cc増量しているが、クランクケースをルマンに参戦していたGT1のものから拝借している。レース用ユニットらしく高回転型ユニットで、370馬力を7,000回転で発揮するスペックを持つ。
  • 911ターボ(2000年発売) - 3.4Lから3.6Lに拡大され、更に片バンクにつき一基のターボとインタークーラーを割り振られ、420馬力を発生する。993型に引き続き駆動系にビスカスカップリング式フルタイム4WDを採用。後輪のスリップを検知し、フロントへの駆動力を増大させる制御を行っている。もともとリアにエンジンを搭載している911にとって主駆動輪である後輪へのトラクションは十分で、あとはコントロールを容易にするだけの駆動力をフロントに供給できればよかった。簡易的な構造であるがために、4WDシステム単体では約50kgの重量増に留まっている。
  • 911ターボS - ターボを更にハイパワー化したモデル。
  • 911GT2(2001年発売) - カタログに載る量産車種として最強のスペックを持って発売された。911ターボをベースとしてエンジンパワーを約40馬力上乗せし、軽量化のために4WDシステムを撤廃したことで車重を1,470kgとした。ポルシェのオートマチックトランスミッション、ティプトロニックSはオプションにはなく、マニュアルトランスミッションのみと、徹底的に走りのみに特化したモデルである。

997型(2004年-)

997型 GT3
JLMC仕様車

2004年夏発売された現行モデル。996型で不評だった涙滴型ヘッドランプの廃止と、内装のデザイン変更と質感向上を求めたモデルで、さらに後部コンビネーションランプと前後バンパー部分のデザインも変更。996型の部品から80%以上を刷新したとも言われているが、大部分のボディ骨格や一部のボディパネル、3.6Lエンジンや5速ティプトロニックなどは踏襲されている。オプションとして新たに開発されたPASM、スポーツクロノパッケージなど豊富なバリエーションも特徴である。

グレード展開は以下の通りで、基本的に6速マニュアルトランスミッションと5速ティプトロニックSオートマチックトランスミッションがそれぞれ用意されている。

  • 911カレラ(2004年発売) - 996型の後期型カレラの3.6Lエンジンをベースにした325psエンジンを搭載する。
  • 911カレラS(2004年発売) - 新たに開発された3.8L、355psのエンジンを搭載する。
  • 911カレラ4
  • 911カレラ4S - 女子テニスのポルシェ・グランプリの優勝賞品でもある。
  • 911ターボ
  • 911GT3 - 6速マニュアルトランスミッションのみ。
  • 911GT3RS - 6速マニュアルトランスミッションのみ。
  • 911GT2 - 6速マニュアルトランスミッションのみ。

2007年7月に10万台目の車輌がラインオフされ、歴代モデルの中で最も短期間に10万台の生産達成となった[7]。同年11月にはドイツの業界誌『Auto Zeitung(アウト・ツァイトング)』の「Auto Trophy」で「Best Sports Automobile」および「Best Cabriolet over 30,000 Euro」部門でそれぞれ首位を獲得し、翌2008年1月にはドイツの自動車雑誌『auto, motor und sport(アウトモートアウントシュポルト)』でカブリオレ部門の「Best Automobile in the World」を受賞[8]

2008年6月にマイナーチェンジが発表され、NAモデルには今までと違う直噴型エンジンが搭載され、さらにPDKと呼ばれる7速のデュアルクラッチトランスミッションも選択ができるようになった。このPDKが採用されたモデルでは、従来のティプトロニックSは廃止となる。


脚注

  1. ^ Sはスポーツを意味する。
  2. ^ 906の901/20型はクランクケースがマグネシウム製であるがこれはアルミニウム製である点が異なる。
  3. ^ Tはツーリングを意味する。
  4. ^ ポルシェ・917からフィードバックされた技術でアルミニウムシリンダーにニッケルとシリコンの化合物を付着させることでこの大径ボアを実現している。
  5. ^ 本当のところはポルシェシンクロトランスミッションの許容量がターボのパワーに耐え切れず、やむなく4速にしたというのが通説。
  6. ^ 日本ではウェバストとも呼ばれていた
  7. ^ 公式サイト、プレスリリース、2007年7月12日
  8. ^ 公式サイト、プレスリリース、2008年1月31日

関連項目

  • ポルシェ・356
  • ポルシェ・ボクスター
  • ポルシェ・ケイマン
  • スーパーカー

外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
  • ポルシェジャパンによる公式HP
ポルシェ A.G. 車両年表 1960年-
タイプ 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1
エントリーモデル 912 924 968 ケイマン
356 914 944 ボクスター (986) ボクスター (987)
911シリーズ 911 911 / 930 911 (964) 911 (993) 911 (996) 911 (997)
GT 928
セダン パナメーラ
SUV カイエン
スーパーカー 959 カレラGT
コンセプトカー: 356/1 ・ 114 ・ 695 ・ 901 ・ 989 ・ パナメリカーナ
モータースポーツ: 64 ・ 360 ・ 550 ・ 718 ・ 787 ・ 804 ・ 904 ・ 906 ・ 907 ・ 908 ・ 909 ・ 910 ・ 914-6 GT ・ 917 ・ 934 ・ 935 ・ 936 ・ 953 ・ 956 ・ 961 ・ 962 ・ GT1 ・ WSC95 ・ RS Spyder
人物: フェルディナント・ポルシェ ・ フェリー・ポルシェ ・ フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ ・ フェルディナント・ピエヒ
トラクター: ユニオール ・ スーパー
その他: オフィシャルウェブサイト | ポルシェデザイン | フォルクスワーゲン | ポルシェのエンジン一覧 | ティプトロニック | ヴァリオカム | RUF


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